大阪で活動するコピーライター/プランナー仲山さとこです。
地下鉄は、わたしの暮らしを支えるインフラのひとつです。
先日、地下鉄通路であるものを見ました。
それは何かというと、壁から天井へと張り巡らされているたくさんのひも状のものです。
写真のほうがわかりやすいのを承知で、イラストでご覧ください。
ひも状のものは、ケーブルか配線か何かと思われます。
それらが中央線カラーである緑のタイルの壁から天井へと続いていました。
「こんなの、あったっけ?」と不思議に思いました。
普段、見ていたのに気付かずに通り過ぎていたのでしょうか。
それとも、通常は何かに覆われているが、その覆いがたまたま外されていたのでしょうか。
ケーブルがどこまで続いて、どこにつながっているかはわかりません。
ケーブルにいったい何が通っているのかもわかりませんが、1本1本が重要な役割を果たしているのでしょう。
別の日に、終電で帰ったときのこと。
改札を出た通路の端で、作業服・ヘルメット姿の方々が、はしごや工具を並べているのを見たことがあります。
おそらく、終電の後に、駅構内か線路で何らかの作業をするのではないでしょうか。
わたしたちは終電を降りて帰宅すると、風呂に入ったりお酒を飲んだりして寝ます。
さっきまで乗っていた地下鉄のことは忘れています。
でも、通路で待機されていた皆さんは、終電と始発の間の限られた時間に仕事をされているのだと思います。
シフト制で日勤と夜勤両方の仕事をしている友達から「いつまでたっても慣れない」と聞いたことがあります。
眠さや生活リズムの苦労を伴いつつ、地下鉄が滞りなく運行するように仕事されている方がいるのだとありがたく思いました。
朝早くから夜遅くまで走っていて、ほぼ定刻通りにホームの定位置にピタリと止まって、ふらりと乗ればどこにでも行けて、しかも安価な地下鉄。
地下鉄を利用できるのは、多くの方の尽力あってこそ。
決して当たり前ではないのだと、感謝の気持ちでいっぱいです。
2022年7月20日