大阪で活動するコピーライター/プランナー仲山さとこです。
取材のため阪急電車の宝塚線に乗り、「曽根駅」で下車。
豊中市の曽根は、わたしにとって少しゆかりのある地です。
わたしが大学生のときに父が大阪に転勤したため、両親は3年ほど曽根に住んでいました。
わたしも夏休みは曽根の家で何日か過ごし、ときには梅田に遊びに行ったりしました。
ある年はお正月を松江ではなく大阪で迎えようという話になり、年末に家族全員が曽根に集まりました。
初詣は清荒神へ。
紅白歌合戦を見てからか、見終わる前だったか、真夜中に出かけました。
清荒神は信じられないほどの人混みで、後頭部にお賽銭がバンバン当たりました。
気付けば6人家族が母と姉、父と姉と姉とわたしの2対4に分かれてしまい、時間差で帰宅しました。
島根県松江市出身のわたしにとって、大みそかに電車が一晩中運行すること、真夜中の神社がものすごい人出でにぎわうこと、人混みのためお賽銭箱まで届かないのを承知でお金を投げる行為、何もかも新鮮な驚きとして刻まれました。
当時の曽根駅は、踏切のある小さな駅だったと記憶しています。
今は高架で、駅もホームもとてもきれいです。
大学生だったわたしは、大阪に来るたび「大阪って楽しいな」と思っていました。
当時の大阪に対する印象が、大阪で仕事をしている今につながっています。
なつかしい気持ちにかられながら取材に向かいました。
阪急沿線 曽根の思い出
2023年3月30日