大阪で活動するコピーライター/プランナー仲山さとこです。

朗読イベント「朗読とたまごサンドin八尾 畑中ふう氏があなたの一冊を朗読」に誘っていただきました。

朗読をされるのはプロのナレーターである畑中ふうさん。持参した本を朗読してくださいます。

畑中ふうさんは、テレビ番組、CMのほか、M-1グランプリの「俺が一番おもしろい」のナレーターとしても活躍されています。

朗読会は初めてだったので興味がわきましたし、M-1のあのセリフの人と知り、お笑い好きのわたしとしては行かない理由がありません。すぐに「行きます」とお返事しました。

 

さあ、どの本を持っていこう。

絞りきれず、当日は2冊持っていきました。

1冊は『星の王子さま』です。

奥付には「昭和43年3月1日 第26刷発行」とありました

もともと父の持っていた本です。ケース付きですが当時はこんなお値段だったのですね。

もう1冊も、父の本棚から拝借した『エミールと探偵たち』です。

高校生か大学生の時に初めて読んだ本です

 

朗読会当日、会場である八尾の「喫茶 香留壇」に到着。

先にハンバーガーを食べ、畑中ふうさんや集まった参加者の方々と話しているうちに「よし、『エミールと探偵たち』を朗読していただこう」と決めました。

参加者が、持ち寄った本を次々と畑中さんに渡していきます。

わたしもお気に入りの場面に付箋を貼ってお渡ししました。少年エミールがグスタフに出会って、エミールのお金を盗んだ泥棒を追いかけるところです。

畑中ふうさんはさっと目を通すと、「もう少し前のページの、ここから読もうと思うのだけど」とおっしゃいました。

わたしは「おお、プロのご判断だ」と感激し、少しでも長く聞けるのはより一層ありがたいので「もちろんです。お願いします」とお答えしました。

畑中さんの朗読が始まりました。

畑中ふうさんより掲載許可いただいております

 

 

エミールと探偵たち』は、少年探偵団が泥棒をつかまえる、明るく楽しいストーリーです。

朗読が始まると、わたしの目の前にたちまちベルリンの街角が広がりました。『エミールと探偵たち』のメイン舞台です。

ベルリンに行ったことはありませんが、本を読むたびに想像していた場所です。

2人の少年、エミールとグスタフは出会うや否やケンカになりかけたものの、お金を盗まれたエミールはそれどころでなく……。手に汗握る展開が繰り広げられます。

声の大きさ、抑揚、スピードに強弱や波があり、それがストーリーを生き生きとさせ、少年たちのセリフには茶目っ気まで感じられ、「これがプロの朗読なのだ」と感心しました。さっき渡されたばかりの本の朗読だなんて信じられませんでした。

わたしも、他の参加者の皆さんも『エミールと探偵たち』の世界に引き込まれているようでした。

その後も、参加者さんが持ち寄った本、絵本、詩、歌詞の朗読が続きました。わたしにとっては初めて聞くものがほとんどだったので新鮮でした。しかも、それをプロの朗読で聞けるのです。贅沢で楽しいひとときを過ごしました。

 

喫茶 香留壇」もとても良い店でした。

喫茶 香留壇の外観です

 

もう一度食べたいハンバーガー

レトロな雰囲気で居心地がよく、ハンバーガーはこれまで食べたハンバーガーの中でも特別においしかったです。

品質の良いお肉を使っていると聞いて納得しました。付け合わせのポテトとサラダも美味でした。

名物のたまごサンドは、またの機会にいただこうと思います。

『エミールと探偵たち』の朗読を聞いていたらエミールとグスタフがまるで目の前に

2024年7月17日


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